皮膚科Dermatology
診療項目
保険診療
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尋常性ざ瘡(ニキビ)
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ウイルス性イボ
ヒト乳頭腫ウイルスというウイルスが皮膚に感染し、感染した皮膚の細胞が増殖してしまって皮膚が厚く硬くなります。放置すると周囲にうつしたり、他の人にうつす可能性があります。
治療方法
液体窒素(保険適応)
液体窒素を吹き付けて凍結することにより、脱落を期待します。やや痛みが伴います。一度で取れることは少なく、1〜2週間ごとに複数回処置を受けることで効果が出ます。難治の場合は後述の手術などの外科的処置で取る場合があります。
手術(保険適応)
イボが深くて液体窒素では治らない場合は、局所麻酔を用いてイボを切除し縫って治す方法もあります。一度で治すことができますが、縫合部が一時的に引きつったり硬く治ってしまうことがあります。
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じんましん
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手湿疹
洗い物の際の水や洗剤などの刺激で起きる手荒れです。洗い物・洗髪に従事する方、職業柄頻繁に手をよく洗う方に多いです。赤み痒みが強い場合はステロイド薬外用、こまめな保湿も大事です。
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接触性皮膚炎
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アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、慢性的な炎症性皮膚疾患でかゆみや湿疹を特徴とします。かゆみは夜間に強くなることが多く、睡眠を妨げることがあります。
主に遺伝的要因や環境因子が原因となり、アレルギー体質の人に多く見られます。治療は、毎日の保湿が基本で入浴後には必ず保湿剤を使用します。炎症が強い場合はステロイド外用で抑え、落ち着いてきたら非ステロイド外用薬で改善を維持していきます。重度の場合は免疫抑制剤が処方されることがあります。また日頃からアレルゲンの回避、ストレス管理、適切な衣類選びが大切です。
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やけど
やけど(熱傷)については、すぐに冷水で患部を冷やしましょう。熱損傷を少しでも食い止めるためです。
熱による損傷の深さで大きく3つに分けられ、
- Ⅰ度…赤みを伴うのみ。ステロイド外用で対応します。
- Ⅱ度…水疱形成を伴うもの。軟膏処置、湿潤療法などを行います。
- Ⅲ度…皮膚全層で損傷。保存的療法を行っても治癒しない事が多く、手術が必要なこともあります(地域連携病院へ紹介)。
熱いものが当たることでできる熱傷以外にも、温かいもの(湯たんぽや電気毛布など)が肌に直接長時間当たることでできる低温熱傷や化学薬品がかかることでできる化学熱傷などもあります。
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タコ・ウオノメ
足底の皮膚で、慢性的な圧力を受けた部分が固くなり(角質肥厚)周囲の神経を圧迫し痛みが出ることです。たこは表面に飛び出すように固くなり、うおのめは内側に向かって芯の様に固くなります。
靴が合っていない、など慢性刺激を取り除くことが基本です。また、固くなった部位を削ると症状は改善するため定期的にメンテナンスすることをおすすめします。難治の場合は手術で切除する場合もあります。
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帯状疱疹
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水虫
水虫(足白癬)は、白癬菌という真菌が皮膚に感染することで発生する感染症です。主に足の指の間、足の裏、足の縁に発生し、かゆみや皮膚の剥がれ、水疱などを引き起こします。感染は公共のシャワーやプール、湿った環境での裸足の歩行によって広がります。
治療には、抗真菌薬の外用薬(クリーム、軟膏)や内服薬を使用します。治療は症状が消えても続けることが重要です。また、足を清潔に保ち、よく乾かすことや、通気性の良い靴や靴下を選ぶといった日常生活におけるケアも重要です。
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乾燥肌
乾燥肌とは、皮脂欠乏症、乾皮症、ドライスキンとも呼ばれ、通常よりも肌の水分や皮脂が不足して角質がはがれ、皮膚のバリア機能が損なわれている状態です。かさつきやかゆみ、ひび割れが生じます。乾燥肌は季節の変化、特に冬季に悪化することが多く、年齢、生活環境、スキンケアの習慣も影響します。
治療の基本は保湿です。皮膚の炎症が強い場合はステロイドを使用します。その他にも、体を洗いすぎない、皮膚への刺激が強い素材の服は避ける等の配慮も大切です。
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ワキ・手足の多汗症
特に原因なく腋窩のエクリン汗腺から大量に発汗し日常生活に支障をきたす疾患です。手掌足底の多汗を伴うことがあります。
診断基準・重症度から判別し、腋窩多汗症については発汗を抑える外用剤・ワイプ剤が保険適応となります。また、手足の多汗症については抗コリン薬内服での対応となります。自費治療となりますが、ボトックス局注も対応可能です。
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虫刺され
虫にさされたときに注入される体液により、異物反応が起きます。アレルギー反応に伴うかゆみ、痛み、赤みなどが主症状です。基本的にステロイド外用で炎症を抑え、症状によっては抗アレルギー薬の内服を併用する場合があります。